最近は教育熱心なパパやママが多いためか、早い段階から文字や数字を習得している子どもも少なくありません。自分の子どもと同じくらいの年齢の子がスラスラとひらがなを読んだり書いたりしている姿を見て、焦りを感じてしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
マイペースで、覚えることが苦手な息子は、5歳になったその月にひらがながすべて書けるようになりました。
幼稚園のお友達の中では遅いほうでしたが、私は早く習得することよりも、息子のペースで進めることを意識しましたよ。
いつから勉強すればよいか…きっとそれはその子次第なのかもしれません。
ひらがなの勉強はいつから始める?
ひらがなの勉強をいつから始めるかを決めるのは、パパやママです。子どもの個性や成長に合わせて、適切な時期を見極めたいですね。
早い子は幼稚園入園前にひらがなが読める
息子は幼稚園に入園する前、月に一度未就園児教室に通っていました。
その教室に通っていた息子と同い年の子のうち、女の子の多くはすでにほとんどのひらがなを読むことができることを知り、私は驚きを隠せませんでした。
しかも自分の名前程度なら、書くこともできるのです。
正直焦りました。入園前に頑張って、ひらがなを覚えさせたほうがよいのではないかとも考えました。
しかしマイペースな息子には焦って教え込むよりも、興味を持った段階で楽しみながら進めていくほうが合っているということに、すぐに気づきました。
ひらがなは小学校入学までの習得を目標に
小学校受験を目指していない限り、ひらがなは本格的に勉強が始まる小学校入学までの習得を目標にすればよいと私は考えます。
大人でさえ興味のないことを教え込まれたとしても、なかなか頭に入りませんよね。ひらがなの勉強を始める時期も、子どもがひらがなに興味を持ち始めたときがチャンスなのです!
もちろん早く習得できればそれに越したことはありませんが、年齢で判断するのではなく、その子にとっての適切な時期に合わせて無理なく開始することがベストといえるのではないでしょうか。
子どものペースで無理なく進めることが大切
子どもがひらがなに興味を持ち始め、いざ勉強開始!
さて、何から始めますか?
ひらがなのドリルを用意して「書いてみよう!」というのは難易度が高すぎるかもしれませんが、一度試してみましょう。
鉛筆の持ち方を覚えていて、日常生活の中でひらがなに触れる機会が多ければ、意外とすんなり書けてしまうかもしれません。この方法で問題なく書けるのであれば、あとは書き順や細かい書き方を覚えるだけですよね。
すぐに書くことが難しいのであれば、段階を踏んでゆっくり進めていきましょう。
大丈夫。
すぐに読み書きができる子というのは、ほんの一握りの子どもだけです。焦る必要はありませんよ。
我が家のひらがな勉強法
マイペースで、覚えることも練習することも嫌いな息子。その息子がひらがなを習得するまでにおこなった我が家の勉強法をご紹介します。
まずは目で見て興味を持たせる
我が家では本格的に勉強を始める前に、子どもにひらがなに興味を持ってもらうことから始めました。
まずは子どもがいつも遊んでいる部屋の目につく場所に、『あいうえお表』を用意。
この『あいうえお表』は、息子の2歳の誕生日プレゼントとして私が手作りしたものです。
見るだけでなく遊びに使えるもののほうが、ひらがなに触れる機会が増えるのではないかと考え、100円ショップで見つけたグッズを使って作りました。
作り方や遊びかたは、こちらのサイトに記事を掲載していただいてます。
2歳の誕生日に手作りプレゼントを!長く使えるフェルトの「あいうえお表」
ほかにも絵本の読み聞かせの際に文字を指で追ったり、散歩中に見つけた看板に書いてある文字を読んだりしていましたよ。
シール貼りやお絵描き感覚で楽しく勉強
息子がひらがなに興味を持ち始め、本格的にひらがなの勉強を始めたのは3歳を過ぎてからのことです。幼稚園に入園しお友達から刺激を受けたことで、自分も覚えたいという気持ちが芽生えたのかもしれません。
しかし当時はまだ鉛筆を上手に持つことができませんでした。うまく書けないと機嫌が悪くなり、楽しく勉強することも難しくなります。
そこで遊び感覚で学べる勉強法を考えてみました。
シール貼り
紙にひらがなを書き、書き順通りにシールを貼っていく勉強法です。
子どもが大好きなシール貼りをしながら、ひらがなの形や書き順を覚えられます。息子はいつもなら数枚しか貼れないシールがたくさん貼れることが嬉しく、夢中でペタペタ貼っていました。
このシール貼りをしている段階で、ひらがなの読み方も習得できましたよ。
お絵描き
ひらがなを書き、それが何に見えるかを考えて絵を描きます。
子どもだけでは少し難しいかもしれませんが、親子で一緒に考えたり自由に描いたりすることで、楽しい時間になりますよ。
クレヨンや水性ペンを使うと、筆圧の弱い子どもでも比較的楽に描くことができます。お絵描きが大好きな子なら、この段階で鉛筆の持ち方も少しずつ練習するとよいでしょう。
なぞり書き
紙にひらがなを書いたものを用意し、その上をなぞる練習です。
線からはみ出すと悲しくなってやる気がダウンしてしまう息子には、太めの枠で囲ってその中からはみ出さないで書くという方法がピッタリでした。
上手になぞれるようになったら、徐々に枠を細くしていきましょう。
ポイントは叱らずにほめること
子どもを伸ばすコツは、とにかくほめることです。ほめられると子どもは嬉しくなり、またパパやママにほめてほしくて頑張ることができます。
そしてほめられることで自信もつきます。「できた」をたくさん味わって自信を持てると、その後の新たな興味にもつながっていきますよ。
たとえうまく書けなくても、なかなか覚えられなくても、叱ることは避けましょう。
叱ることで「勉強=叱られる」という連想から、勉強が嫌いになってしまう可能性があるので注意したいですね。
大人にとって簡単と思えることでも、子どもにとっては難しいことがたくさんあります。
もし難しいようであれば、難易度を下げてみましょう。
集中力が続かないときには、やり方を変えてみるのもよいかもしれません。
最後に…
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
子どもになにかを教える際、私は自分が楽しいと思える教え方をするよう心がけています。
子どもにとって勉強は遊びの延長。遊びの中に勉強の要素を少しずつ取り入れていくことで、子どもは楽しみながらさまざまなことを無理なく習得できるように思います。
短期集中が難しいなら、ゆっくり時間をかけて子どものペースで進めればよいのです。
息子が本格的にひらがなの勉強を始めてから、習得するまでには約2年かかりました。
しかし小学校入学までの習得を目標に、時間がかかることを想定して年少さんから始めたので、焦ることなくストレスフリーで進めることができましたよ。
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